五大

森羅万象、この世のすべては五つの大切なものからなるという。 「地・水・火・風・空」の五大。

大地に降り注いだ恵みの雨は、たくさんの生命(いのち)を育み、やがて太陽の光によってまた空へと昇り、風をおこし、雲をよぶ。

生と死、光と影、喧騒と静寂。

大自然の中に我が身をおいてみる。

耳を澄ませばたくさんの、小さな息づかいが今にも聞こえてくるように感じる。

山川草木の一つ一つには魂が、精霊が宿る。

日々、目にしていること、見えていることだけに真実はないのかもしれない。

他人と自分を比べて嘆くことも、自身を卑下することも、否定することもなく、他者を妬み、嫉妬することもない。

次から次に浮かんでは消えを繰り返す巡り巡る感情に振り回されることもなく、他の人も自分も傷つけることもなく。

電光石火の稲妻の如く、人の一生とはとても儚く短いものなのかもしれない。

しかし、だからこそ、強く、そしてやさしく、人は輝くことができるのかもしれない。

大切なものと出会い、見つけ、別れ、また巡り合う。

風は今日も世界中を駆け巡っている。

またきっと出会うその時を信じて。

合掌


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Mt. Koya-san Shingon Buddhism priest

高野山真言宗僧侶 天宮光啓のホームページです。