幸せへの道
仏教の開祖お釈迦様(ブッタ)はおっしゃられた。この世にはたくさんの苦しみがあると。
心の悩みを解決し、幸せへと導いてくれる方法。
本当にそんなものがあるのだろうか。
「諸(もろもろ)悪を作(な)さず 諸々の善を行い 自らの心を浄(きよ)めること これが諸仏の教えである」(法句経)
当然のことを当然として受け、本然にしたがって生きる。
悪い行いをせず罪をつくらず、善行を積み、自他共の幸福を願える大きく、広く、豊かな心をはぐくむこと。
これ諸仏の教え、仏の道、幸せへの道なり。
目の前に起こる出来事だけに心を疲れさせず、良いことも悪いことも含めてすべてを受け入れてみる。 そうすれば、苦しみは苦しみだけの道にあらず、悲しみは悲しみだけの道ではなくなる。
私たちは、誰もがひとりでは決して生きてはいけない。悩みは誰にだって大なり小なりある。 ひとりで悩まず、苦しまず、誰かに打ち明けてみること。 誰かに話をするだけで、聞いてもらうだけでも、気持ちや、心は楽になる。
そして、もし少しでも気持ちが落ち着き、心が穏やかになれたのなら、今度は次の誰か苦しんでいる人のためにあなた自身がその方のお話に耳を傾けてみる。
「ペイ・フォワード(次へ伝える)」の精神で。
今度は、あなたが誰かの力になる番。
いつかしか自身を苦しめていたはずの「悩み事」が、今度は人を助け、元気づけ勇気づける大きな大きな力となっているはず。
それこそが仏(ブッタ)の教え、仏の道、幸せの道なり。
合掌
追記 以前からお寺の檀信徒の方々だけに行っていた悩み相談、人生相談を今後は一般の方へも向けて「心の悩み」相談として承っております。 他の法務との兼ね合いもありますので、すべてのご相談に応ずることはできないかもしれませんが、何かのお力添えができればと思っております。
※ 撮影:ラサ(チベット)大昭寺前広場にて
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