幸せ
人生の幸せとは何か。
地位・名誉・富・名声・権力...
最高の、最良の生き方とはどんな生き方なのだろうか。
私自身、仏門へ入る前は貿易業を営んでいた。
海外を飛び回り、自由奔放な生活を送っていた。
そんなある日、世界を震撼させる大事件に遭遇した。
帰国後、体調を崩し床に臥すことがあった。
そんな時、何かにすがりたい一心で・・・ある場所へと向かった。
幼少の頃から慣れ親しんだ場所。
覚りとは、朝の目覚めに似ている。
ゆっくり白々と夜が明け始めるまさにあの瞬間・・・
そして、悟りとは内なる本当の自分自身に触れて、本来の”自心を知る”こと。
苦難の道は、智慧によって開かれ、艱難辛苦(かんなんしんく)の苦しみは慈悲によって救われる。
智慧は心の静謐(せいひつ)、静かなる「定」(安心:あんじん)によって得られ、その定は日常の善なる生活(戒を守る)、互いに助け合い、支え合い、励まし合う慈悲の心から生まれる。
「五身法身をまようすと思え、戒・定・慧解脱解脱知見なり」
この世には、避けることも逃れることもできないたくさんの苦しみがある。
打ちのめされ、叩きのめされ、打ちのめされ、叩きのめされ、
それでも、人を怨むことも、嫉むことも、憎むこともなく、
見返りも求めず、心から誰かのために祈るその後ろ姿。
合わせた手のひら、あたたかな温もり。
一瞬の静寂、静かな目覚め、
胸の奥が、ジーンと熱くなった。
合掌
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